【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そして、分娩室から美綺が出てきた。



「美綺!!」



俺は美綺の所に駆け寄った。



「えっ……流二?来てくれたの?」



「ああ」



「はぁ……ありがとう」



美綺はそう言ってニコッと笑った。



「おめでとう」



「ありがとう」



だけど、美綺のおでこは汗ばんでいた。



それに……疲れた顔をしてる。



「今はゆっくり休んどけな?」



「はぁ……うん」



そして美綺は、そのまま病室に運ばれた。



子どもに……早く逢いてぇな。



俺はその後、公衆電話から学校に電話に掛け、子どもが産まれたことを報告した。



先生たちも、みんな美綺の出産を喜んでくれた。



そして俺は、美綺が居る病室へ向かった。



コンコンッ



病室のドアをノックした



「どうぞぉ」



中から美綺の母親の声が聞こえた。



「失礼します」



俺は病室に入った。



「美綺、よっぽど疲れたんでしょうね。今はグッスリ眠ってるわ」



美綺の母親は美綺の髪を撫でながらそう言った。



俺は美綺に駆け寄った。



そして隣りには、産まれたばかりの子どもが眠っていた。



「うわっ、可愛い」



思わず笑顔が零れた。



「ほんとよね。すっごく可愛いわ」



美綺の母親はニコッと笑いそう言った。



……なんだこの可愛いさ



なんか、めちゃめちゃ癒される。



すっげー可愛い…。



寝顔、堪らなく可愛い。



これ、ほんとに俺たちの子なんだよな…。



やっべ、ほんと可愛い。



ずっと見てても飽きないくらい可愛い。



産まれたばかりってこんなんなんだな…。



ちっちぇ。それに、指なんてこんなに細い。



「抱いてみる?」



そんな俺を見て、美綺の母親が笑顔で言った。



「え?いいんですか?」



「ええ。気を付けて持ってね」



< 569 / 698 >

この作品をシェア

pagetop