【完】イケメン生徒会長は俺様!?
あたしたちはクレープの屋台に駆け寄った。



「ねーなに食べる?」



「いや俺はいらねーっ」



「え?なんで?」



「俺、甘いもん嫌いだから」



「なら甘くないヤツ食べればいいじゃん」



「甘くないヤツ?」



「うん。ツナサラダとか色々あるし」



「んーっ、じゃあそれでいいや」



「分かった」



「じゃあそこで座って待ってるわ」



「うん」



流二はそう言って近くのベンチに座った。



「すいません。チョコバナナ一つと、ツナサラダ一つください」



「はいよぉ」



そしてクレープが出来るのを待った。



「はい。チョコバナナとツナサラダね」



「ありがとうございます」



あたしはクレープを受け取った。



「また来てねーっ」



「はい」



あたしはニコッと笑うと、流二の所に戻った。



「はい流二」



あたしは流二にクレープを渡した。



「おーっ、サンキュー」



流二はクレープを受け取った。



あたしは流二の隣りに座ると"いただきまーす"と言ってクレープを頬張った。



「うーん。おいしい♪」



ヤバい。これほんとにおいしい。



「ほんとうまそうに食うよな、お前」



そんなあたしを見て、流二が言った。



「だっておいしいんだもん」



「そっか」



「うん。流二のもおいしい?」



「まぁまぁ」



「一口ちょうだい?」



「ん?ああ」



あたしは流二のクレープを一口食べた。



「ん。こっちも結構おいしいね」



「あっ、クリーム付いてるぞ」



流二はそう言うと、口に付いたクリームを取った



「ありがとう」



流二は嫌々ながらも指に付いたクリームを舐めた



「うわっ、甘っ」



流二はそう言って眉間にシワを寄せた。



「ほんとに甘いもの嫌いなんだね」



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