【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「ありがとう、美綺」



「……うん」



流二に抱き締められている間、流二がどんな顔をしてるのか分からない。



だけど、今はそんなことどうでもよかった。



ただただ、プロポーズされたことが嬉しかった。



「美綺……左手出して」



「うん」



あたしは左手を出した。



そこに流二の手によって指輪がはめられた。



「うわぁ……キレイ」



あたしの左手の薬指には、結婚指輪がキラリと光り輝いていた。



「似合うよ」



流二がニコッと笑って言った。



「ありがとう流二……すごく嬉しい」



「うん」



でも、指輪のサイズなんで分かったんだろう。



「美綺、前向いて」



「え?」



「いいから」



「あっ、うん…」



あたしたちは前を向いた



すると、流二はマイクを握り締めて一言言った。



「在校生の皆さん、卒業生の皆さん、保護者の皆さん。そして先生方、ご協力ありがとうございました」



「え?」



なに?どーゆうこと?



流二がそう言った瞬間、大きな拍手が起きた。



「ねー流二、どーゆうこと?」



すると、流二はあたしの左手をギュッと握り締めて言った。



「俺たち、幸せになります!!」



大歓声の中、流二の言葉が体育館いっぱいに広がった。



状況に着いて行けないあたしは、ただただ目をパチパチさせるしかない。



だけど、今目の前に広がるのはみんなが拍手をしている姿。



ちょっと待って。それってもしかして……そーゆうこと?



ウソでしょ……こんなのアリ?



「…………」



もしかして、知らなかったのはあたしだけ?



「どうだ?最高のプロポーズだったろ?」



流二はそう言ってニコッと笑った。



「もう……こんなのずるいよ」



だけど最後の学校生活の日には、今までにないくらい最高のプロポーズが待っていた。



~完結~



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