【完】イケメン生徒会長は俺様!?
二つ目は……二人で決めた日だから。



この日、俺たちはこの広い世界の中で偶然出会って恋に落ちた。



最初はなんとも思ってなかったけど、今俺はすごく幸せだ。



美綺を好きになって、こうやってずっと一緒に居ることが出来る。



子どもも居て、毎日が幸せの積み重ねだ。



もちろん今はこうやって大事な家族が出来て、毎日が新鮮な気分だ。



ただ、一つだけ変わったことがある。



それは……家族としての気持ちだ。



子どもが出来る前は、恋人として接することが出来てたけど、子どもが生まれてからは"家族"として接することの方が多くなった。



確かに美綺のことは、すげー好きなんだ。



美綺のことを心の底から愛してるんだ。



でも付き合ってた頃のような新鮮な気持ちはなくて、今は"家族"としての気持ちの方が断然大きかった。



もし俺たちに子どもが居なかったら、きっと恋人として接することが出来たかもしれない。



ただ今の俺たちには、家族としての気持ちだけでよかった。



例え"家族"でも、今の俺には大切なヤツが側に居る。



"恋人"じゃなくても、家族として一緒に居られればそれでいいんだ。



俺はそれだけで幸せだから。



美綺が居て、美紅が居る



それだけで俺は、充分幸せだ。



4月6日。



もしこの日俺たちが出会わなければ……俺たちはきっと幸せにはなれなかったかもしれない。



美綺の辛い過去も、俺の過去も、きっとお互いが居なければ乗り越えることは出来なかった。



俺が辛かった時、俺の側にはいつも美綺が居た。



美綺が俺を励ましてくれたから俺は、今ここに居るんだ。



美綺が辛かった時も、いつも俺が側に居た。



泣いてる美綺を見てなにも言えなかったけど、それでも美綺の側に居たかった。



ずっと側に居たい。美綺を守ってやりたい。



そう思ったんだ。



でもそのおかげで美綺は、自分を大きく成長させることが出来た。



また一つ、俺の見えない所で大人になった。



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