【完】イケメン生徒会長は俺様!?
俺が知ってる美綺とは、もう違う。



なぁ美綺……俺は美綺を幸せにしたい。



世界中の誰よりも幸せにしたい。



俺は部屋に戻ると、ベッドにダイブした。



「……美綺、大丈夫かな?」



なんか心配になってきた



すると突然、ケータイが鳴った。



「はぁ……誰だよ」



ディスプレーを確認すると、"啓悟"と表示されていた。



「もしもし」



俺は電話に出た。



「もしもし流二?俺だけど」



「ああ。なんだよ」



「おめでとう。美綺ちゃん、二人目出来たんだってな」



……えっ、なんで知ってんだよ。



まだ誰にも教えてねーのに。



「あ、ああ」



「二人目出来たとか、すげー幸せ者だな」



「まぁな」



ほんとまだ信じられないんだけど。



「いいよなぁ、流二は」



啓悟が羨ましそうにそう呟いた。



「え?」



俺はベッドに座り直した



「だってよぉ、子ども居るし。しかも結婚まで決まってるんだぞ?今までにないくらい幸せじゃねーか」



「フッ……まぁな」



確かに、今までにないくらいサイコーに幸せだ。



こんな幸せ、多分美綺じゃなかったら二度と味わえなかったかもしんねーし。



「ったく……流二が羨ましいぜ。コノヤローッ」



「なに言ってんだよ。お前にだって茉衣が居るだろ?」



茉衣が居るくせになに言ってんだよ。



「でも、別に子ども居る訳でもねーし、結婚する訳でもねーもん」



「はぁ……お前なに言ってんだよ。子ども育てるのってそんなに簡単なことじゃねーんだぞ」



俺は頭をポリポリと掻いた。



「分かってるけどさ、やっぱ流二たち見てると子ども欲しくなるっつうか……子どもっていいなぁって思うようになってきたんだよ」



まぁ、確かに子どもってすげーいいよ。



いつ見ても可愛いし、見てて飽きないし。



最近、子育てもいいなぁって思うようになってきたし。



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