【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「でも、子どもってすげーいいぞ。見てるだけで癒されるし。なにより、マジで可愛いから」



「お前の話聞いてたら、ますます子ども欲しくなってくる」



「じゃあ子作り頑張るんだな」



「……その言い方、なんかムカつくぜ」



「子どもが居るってほんとにいいぞ。子どもが居ると毎日幸せだし」



「くっそーっ、流二になりてぇ」



「なんだよそれ」



俺になりたいって、意味分かんねーっ。



「流二のバカヤローッ!!」



啓悟がいきなり叫んだ。



「はっ?」



いやいや、バカヤローッ!!ってなんだよ。



つーかいきなり叫ぶな。



「くそくそっ。流二が羨ましい」



……お前は子どもか。



なに駄々こねてんだよ。



「だから、子ども欲しいなら作れ」



「簡単に言うなよなぁ。子どもなんてそんなすぐに出来やしねーんだから」



啓悟が呆れたようにそう言った。



「じゃあサッサと結婚したらどうだ?」



「結婚って……まぁそろそろ結婚してもいいかな?とは思ってるけどさ」



なんだよ。結婚考えてんじゃねーか。



「ふーん」



「でも俺たちはまだ二人の時間を大切にしたいから、結婚はまだしないつもりだよ」



「ふーん」



まぁ確かに、そんなにすぐ急いで結婚する程のことじゃねーけどさ。



「まぁ、子どもが出来れば別なんだけどさ」



「茉衣はなんて言ってんだ?子どものこと」



「ん?子どもはまだいらないって。それに、結婚もまだ考えてないって」



「へぇ…」



「まぁ俺は、今すぐに結婚しても全然OKだけどね」



……どっちだよ。



「でも、子どもが出来ると相当大変だよな」



「ああ。美綺なんか毎日育児に追われてるしな」



「だろうなぁ……なんか、子育てしてる時の美綺ちゃんが全然想像出来ねーや」



「そうか?」



「でもまだ18なのに、もうちゃんとした母親なんだもんなぁ。立派だと思うよ」



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