【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「だな」



確かに、美綺はすげーっ



まだ18なのに、立派に子ども育てて。



もう母親って感じがする



俺はまだ父親として未熟かもしれないけど、それでも頑張って子育てを手伝ってるつもりだ。



まだ一人前とは言えないけど。



「なんか、美綺ちゃんは俺たちと住む世界が違くなってきたような気がする。子どもも居て立派に子育てしてるから」



「え?」



「美綺ちゃんさ……俺たちが知らない所でずいぶん大人になったような気がするんだ。今と昔じゃ、表情が全然違うし」



「……まぁ確かにな」



「美綺ちゃんさ、なんか子ども産んでからすごく表情が変わったよな。今ではもう完全に"母親"って顔になったし。でも流二と一緒に居る時は、すげー"恋する乙女"って感じで。なんかある意味すげーと思う」



啓悟が感心したようにそうそう言った。



「……確かにな」



確かに俺から見ても、美綺の表情はすごく豊かになったような気がする。



子育てしてる時は"母親"って顔してるけど、俺と一緒に居る時は"彼女"って顔をする。



母親としての美綺は、すげー尊敬出来るくらいテキパキとなんでもこなして、俺にここはそうじゃないって何回も指導したりしてる。



だけど"彼女"としての美綺は、母親だってことを忘れちゃうくらいの笑顔を俺に向ける。



子育てで忙しいハズなのに、いつも"流二"って呟きながら俺に甘えてきたりする。



そんな所を見ると、母親だってことをたまに忘れてしまう。



そのくらいサイコーの笑顔を向けてくれる。



俺に甘えてくる時の美綺は、すごく嬉しそうな顔をしてて俺にサイコーの癒しを与えてくれる。



母親だけど彼女。でもう時期、俺の"奥さん"になる人。



こんなに幸せな家庭を持った俺って、ほんとに幸せだと思う。



今までずっと一人ぼっちだったのに、美綺が俺の隣りにずっと居てくれたから。



俺が辛かった時も、隣りで慰めてくれた。



で、"美紅"って言うサイコーの家族まで出来た。



俺ってほんとに幸せ者だ


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