【完】イケメン生徒会長は俺様!?
―――――…
そしてあっという間に月日は流れ、結婚式当日になった。
あたしははじめて着るウエディングドレスに嬉しさを覚えた。
「……すごい。キレイ」
なんかあたしがあたしじゃないみたい。
こうやって鏡で見るとまるで別人のように見える。
……ほんとにあたしなのかな。
まだ信じられずにいる。
あたしが今ウエディングドレスを着てるなんて。
まるで夢を見てるみたいな、そんな感じ。
「……美綺」
「流二?」
うわぁ……。
カッコイイ。なんていうか、ほんとに紳士みたい。
タキシード姿がこんなにカッコよかったなんて知らなかった。
流二もまるで別人みたい。
いつもの流二からは想像できないくらいの、カッコよさ。
カッコよすぎて、ほんとに見とれちゃう。
ますます惚れ直してしまいそう。
「なんだよ。そんなにジロジロ見て。……そんなに変か?」
流二が困り果てた顔をする。
「……ううん。似合ってるよ。今までで一番カッコイイ」
「そうか?ありがとな」
「うん。惚れ直しちゃいそうなほど、カッコイイ」
「ありがとな。……美綺も似合ってるぞ、そのドレス、キレイだ」
「……ありがとう。なんかあたしが、あたしじゃないみたい」
「そうか?すげぇ似合ってるぞ。……お前も今までで一番キレイだ」
「……ありがとう。なんかやっぱり、ちょっと恥ずかしいな。照れちゃうよ」
「確かにな。俺もちょっと恥ずかしい。なんつーか、ちょっと緊張する」
「わかる。あたしもすっごく緊張する。……今日はあたしたちの晴れ舞台だもんね」
「ああ。そうだな」