王様☆ゲーム



『はぁ〜…ったく。これだから恋愛初心者は嫌なんだよ。』


秋は深くため息をついて俺を下からジッと見つめた。




その目線は鋭くて図体がデカい俺でも引いてしまう程だった。



「秋」

『何?』



「デートの件は秋に任せるよ。」

『あー…はいはい。それはさっき確信してたから、言わなくて良いっての。』

「そうか…」

『だぁあ、もう!!ウジウジするな!!イイ?男なら、もっとシャキシャキしろよ!!!分かった?』



また更に秋の目つきが鋭くなる。


「……うん。」






この目つきには逆らえない。

そう確信した秋と久々に出会って一日目の俺だった。



< 22 / 23 >

この作品をシェア

pagetop