王様☆ゲーム
「バカ兄貴!!!いい加減、起きやがれ!!!!」
俺の毛布を引っぱがしてくるコイツは、俺の弟の"日下部 愁(クサカベ シュウ)"。
弟の分際で偉そうにしやがって…
なんて事を思ってはみるが、唯一の兄弟。
そんなことは、言えないってのが現状。
「ふわぁあ〜…ウッサイ。もう少し寝かせろ。」
弟が引っ張っている毛布を、俺も引き返す。
だが……
素直に渡す奴でもない。
「やだね。てゆか…遅刻すんじゃね〜の?今、7時半だぜ??」
え…7時半……だって?!
「やっべ!!!遅刻する!!!!」
俺は、慌ててさっきまで掴んでいた毛布から手を離し、すぐさまベッドを飛び降りた。
「ほらな。だから言ったじゃね〜かよ。」
"はぁ〜"と溜め息を付き、呆れた顔で俺を見る。
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