IcePrincess
最終的にひかりと純は放課後まで屋上で過ごした
何回も脱走を試みたひかりだったけど純の口から出る氷吾の名前に脱走を諦めた
「さあひかりさん、そろそろ行きましょうか?」
「んー………」
屋上から校内に戻ると廊下で1年と2年らしき男が怒鳴り合っていた
「テメェよくもこの前はよー!」
「何すか?ヘボ先輩!あんた喧嘩弱すぎんだよ」
バカな奴らだ。
ひかりはバカにしたように鼻で笑った
「あぁ?誰だよ今笑った奴!出て来いや!」
「何だよ?」
ひかりは静かに2年の方を睨んだ。
「先輩ー!またですかー?」
「あぁ?喧嘩売って来たのは向こうだ。」
「まったく」
「何話してんだよ?お前らこの学校で氷の女王と忠犬って呼ばれてんの知ってっか?」
ギャハハと下品に笑う男にひかりは顔を歪めた
「おい!お前の相手は俺でしょーよ?」