IcePrincess
新顔2
「久しぶりに来たな」
「ホントっスよ!全然帰って来ないからみんな心配してたんスよー!」
ズカズカと2人はひかりの"実家"に入って行った。
「お帰りなさいませひかりさん!」
「……………………」
「ひかりさん!シカトは可哀相っスよぉー?」
とか言いつつ嬉しそうにニヤニヤ笑う純。
「親父は何処だよ?」
「多分部屋にいますよ?」
歩き慣れた廊下を早足で歩く
サッと襖を開けて久しぶりの"親父"の顔を確認する
「何の用だ親父」
「お前は全く!口が悪いと何度も言っとろうが」
「お前の血が入ってんだしょうがねーだろ」
ひかりと話す"親父"はまさしくひかりの父親で、威厳のある顔をした"イカニモ"な人だ
「お前の学校に新しい先生が入ったそうぢゃあないか?」
「あぁ、男のな」
「そいつには気をつけろ」
ひかりの目が険しくなった
「どこぞの骨の奴かわからんからな」
「今日見たけど、ヒョロくて弱そうだった」
「だが情報が遮断されておる。
どこかの組に入っておるかもしれん油断するな」
「わーった」
「お茶お持ちしましたあー!」
「おぉ。すまんな純」
「いえいえー慣れてますから!」
「帰るぞ」
「はーい先輩!」
「ひかり、母さんのとこにも顔を出してあげなさい。
きっと喜ぶ」