IcePrincess





ドカッ!!


今までで1番デカイ音が響いたと思ったら純が息を切らして立っていて偉そう男がうずくまってた



「おい、もう終わりかあー?」


偉そう男の腹を2、3回蹴る純


「帰るぞ」


「……え?ひかりさん!?」



「…………チビ女の言いなりとは……………情けねー男だな」


偉そう男は掠れた声で皮肉を言ってきた


「あぁン?弱ぇー男が何抜かしてんだよ?」


胸倉を掴み男の顔を殴った純

「純!」


純はひかりに名前を呼ばれたことでハッとした


「帰るぞ?」

いつもの無表情で言ったその言葉は"怒らすな"と言ってるように聞こえた




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