IcePrincess





「何だぢゃねーだろバカ野郎!
死ぬ気かテメーわっ!」



そいつはいつだか会った赤い頭の偉そう男だった


「………お前か」



「……―っ!取り敢えず来い!」


腕を引っ張られるひかりは力が出なかった


「触んなっ!」



偉そう男はビックリした、前見た姿とは似ても似つかず不安定で落ち着かないひかりを見て


頭をポンと叩いてまた腕を引いて歩き始めた。



「何処向かってんだよ?」



「俺らの居場所だ」


「居場所?」


「お前も見たろ?この前の連中。
あいつらと俺4人はな、色々と事情があんだよ。
俺ら4人は居場所がねーんだ、だから居場所を作った。
今から俺らの居場所に行く」





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