IcePrincess
ひかりは躊躇った。
いても性格と全く一致しないこの名前を他人に知られるのが
全く合ってないと笑われるのが、苦痛で仕方なかった。
「ひかりって言うの?
名前も可愛いねー?」
だから冬弥の言葉が妙に嬉しかった
どんな女にも言ってる殺し文句だとしても、名前を褒めるその言葉はひかりにとって心を許すのに対して可笑しくない言葉だった。
「お前は?」
「俺?冬弥!季節の"ふゆ"に弥生時代の"や"ね?」
「………とーや。」
「赤毛は?」
「俺は宗。宗教の"しゅう"」
「ふーん」
「聞いたわりに薄い反応だなあ?」