IcePrincess
だからこの拒絶状態を人に見られたのは初めてだった
「お前………ホントに大丈夫かよ?」
心配そうな目をした冬弥
その目はひかりが1番苦手な目だった。
可哀相だと語る目、
哀れだと言いたげな目、
気休めと慰めが入り交じった目。
「平気だ」
バンッ
急に扉が開いたと思ったらそこには息を切らした純がいた
「ひかりさんっ…、」
純はひかりの姿を確認すると直ぐに抱き着いた
ひかりは拒絶はせずにただ突っ立っていた
そのまま3人でリビングに戻った