IcePrincess





「別に何ともねー」


ひかりのその言葉に氷吾が動いた



「何ともねーわけねーだろ?
お前の心ん中、スッゲー震えてんぞ?」


ひかりの心を見透かしたように氷吾はひかりを抱きしめた。




「触んな」


ひかりはそれをも拒絶した


今のひかりには"人"を受け入れる精神が整ってない。


「今は1人にしろ」



そう言ってひかりは寝室に行ってしまった


「いつもか?」



「純とか言ったな」


「あ?」


「いつもこうなんのかって聞いてんだよ!?」



「あぁ」


「何でだよ?何かあったんだろ!?」



「俺の口からは言えない。
ひかりさんがあんたらに言うことを拒絶してる」








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