IcePrincess
「お帰り氷吾!
氷吾に紹介したい人がいるの!」
そう言った笑顔は氷吾がいつも見たくて見たくて、
でも父親が死んでからは見られなかった笑顔だった
「こちらタクヤさん」
「おい聞いてないぞ!
子供がいたなんて」
「そんな!今日話すつもりだったの!」
「こんな女と結婚したいなんて言ったら親父と縁を切られかねない。
この話しは無かったことにする」
「そんなっ!」
「お母さんをこんな奴なんて言うな!」
氷吾は小さいながらも母親を一生懸命庇った。