IcePrincess
そして…………
自分も裏切られていたと
「そうよね?2人の幸せの為よね?きっとあの人も許してくれるわ、だって私が幸せになるんだもの。」
怪しく笑う母親はユックリと動いて台所から包丁を出して氷吾に向かってノソノソと歩み寄った。
「……………お母………さ………ん?」
「痛くないようにすぐに済ませてあげる」
母親の目は充血してラリっていた
今だから思うとあれは薬に手を出していた
「おいで氷吾………お母さんが抱きしめてあげる。
寂しがりやの氷吾はお母さんが大好きだもんね…………?
………おいで?」