猫耳ぱにっく!
なんてヤツだ。



それが人にモノを頼むときの態度か。



でも亜美にそんなことは口が裂けても言えない。


「まぁ、しょうがないな。
じゃあアイスティーも付けてよ。」


あたしはそう言って数学のノートを亜美に手渡した。


昨日の夜に頑張った結晶なんだから、アイスティぐらいついて当然!


「わかったわ。
即効で写すからちょっと待ってて。」


亜美はあたしのノートを奪い取るように受け取ると、そそくさと自分の席に帰っていった。


やっと嵐が去ったかとホッと一息ついてると、また声をかけられた。



「数学って5時間目じゃなかった?
お昼にやっても十分間に合うと思うんだけど。」


声をかけてきたのはあたしの席の隣人。


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