まだ先生じゃない
また教師が綺麗事を並べて…
でも、心のどこかで先生は違うんだって認めてる私がいた。
次の日の放課後……
私は独りで勉強していた。
どこからか足音が聞こえてきた。
あの恐怖が蘇って、足がすくんだ。
『藤谷!!
早く帰れよ。
暗くなるから』
先生は私の様子がおかしいことに気づいた。
『藤谷??
どうした?』
私は先生に気づいたらすがりついていた。
そして夢中でこう言っていた。
「私は男の人が怖いの。
男の先生にトラウマがあって…
中本先生に冷たくしたのはそのせい。。
密室に二人だったら先生であっても油断できないなんておかしい!!」