Free Talk
思い当たるいちばんの原因。
大学生の時、国語教師と付き合ったことがあります。
授業の課題で、小説を提出することになり、
それを彼氏に見せたところ、
ボロクソに言われました。
「俺の指示するように書き直さなかったら、
 提出することは認めない」
提出する原稿に手を入れられたので、
書き直すしか手はなく。
それも、彼氏の見ている前で書き直さないといけないことになり。
結局それを出して、最高評価をいただきました。

評価はよかったものの、
「あれは、私の作品じゃない」という思いがあって、
ずっと心のどこかに、何かが引っかかっていました。

以後2年間、
一切の執筆活動ができなくなりました。

ショックだったんですよね。
自分の書いたものを否定されたのが。
今は「あれも辛口批評の一種だな」と思えるのですが、
当時の私はまだ未熟だったので。
ひょっとすると、出版社に属したら、
こんなこと平気でされるんだろうな、と思って、
作家になるのをあきらめました。

でもやっぱり、
書きたい気持ちはあったわけで。

その彼氏と別れた後、
今までのうっぷんを晴らすかのように、
創作活動に打ち込みました。
そのおかげで、
卒論はボロボロでした(苦笑)
でも、
「書く」ことの喜びを味わって、
「やっぱり、これで生活していきたいな」と思うようになりました。

その思いは、その半年後、
新たな彼氏の登場で
打ち破られることになるのですが(爆)


「ということは、今、清瀬さんって…」
そう思った方。
ご想像におまかせします(笑)
< 36 / 326 >

この作品をシェア

pagetop