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その大学の、国文学科。
(正式名称は違うのですが、それ言ったらどこかバレるので)
日本語・日本文学・文芸の3つのコースがあり、
卒論を創作で提出できるのは、文芸コースのみ。
それも、希望者殺到。
学科の定員80名のうち、半分くらいが希望していました。
「私は作家になるんだから、絶対に入ってみせる!」
入学当初は、そう考えていました。

ところが。
「文芸」とは言っても、
授業でやる内容は、ほとんどが近現代の作品。
創作に関する授業は、数が多くありません。
おまけに、
指導教授と相性が合わないみたいで、
「この先生に指導されるのはちょっと…」と
考えていました。
そんな中、興味を持ったのが、
日本語コースのとある教授の授業。
勉強しているうちに、
「日本語って、奥が深いんだな」と思うように。
歴史が好きだったこともあり、
「日本語学」というものに、興味を持つようになりました。

コース決定の時。
第一希望を「文芸」で出したものの、
文芸コース希望者は面接をすることになりました。
が、その日は、都合が悪くて出ることができなかったのです。
学校に相談すると、
「他の日にやるつもりはないし、
 追加でやることも考えてない」
とのこと。
1日悩んで、
「じゃ、日本語コースにします」
…安直な考え。
余談ですが、
文芸コースの面接は、
あまりに出席者が少なかったようで、
別の日にもやってました。
学校側のうそつき~!
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