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<その2>
とある県の、とある村。
大学時代の友人の出身地です。
「いいところだよ」という話を聞いていたのですが、
実際に見に行ったことはありませんでした。

その村が、
「平成の大合併」でなくなるかもしれない、という話を、
ホームページで知りました。
「私の知らないうちに、なくなってほしくない!」
そんな想いを抱いて、旅行がてら見に行くことに。

レンタカーを借りて、村の中を走って、
山の上からその村を見た時に、思いました。
「私、この村好きだな。ここに住みたい」

大学時代から、この村には、興味がありました。
村の歴史とか、民俗とか。
でも、文献が極端に少ないことが判明。
村の歴史をまとめた本も、読んでいて、どこか物足りない。
「これ、私が編纂しなおしていいかな」
…なんて大それたことを言うんだっ!

実は、高校時代、郷土史研究をやっていまして。
それが、文芸部に転部しなかった理由でもあるんですけど。
どうやら、その血が騒ぎ出したようです。
研究だけなら、どこに住んでてもできると思うのですが、
「ここに住みたい」ありき、なので、
引越しを決意。
でも、
親にはそんな理由が言えるわけもなく、
「とりあえず家を出て一人暮らししたい」と言いました。
…たぶん、引越しして2年経った今でも、
納得はしてないと思いますけどね。
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