幸せそうな微笑み
「なぁ、和泉優羽ってどんな奴だっけ」


蓮は名と顔が一致してるだけでなく
色々な情報を頭に入れてる。


「何、姫のこと狙うのか」


「まー…可愛いし?」


「…んー姫が傷つくとこ見たくね」


別に傷つけるって決まった訳じゃねえじゃん。


「じゃ数学教えてやんね」



「困る。えーっと。
和泉優羽、3月30日産まれのO型。
二つ下の妹がいてこれまた可愛いんだよ。


…んで、テニス部に所属。
見た目良し、成績良し、運動神経良し。
更に和泉グループ会長の孫娘と。
良いとこばかり揃ってる。


姫と呼ばれててかなり人気が高いぞ。
廣瀬紗恵が見張ってて近づけねえけどな」



「廣瀬…」


懐かしい、名だな。


「バスケ部でかなり気が強いからな。
姫に虫がつかないように見張ってる。
俺も全然近づけなかった。手ごわいぞ」


「さんきゅ」
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