幸せそうな微笑み
「…ミヤ君、神宮君」


目を開けるとぼんやりと和泉の顔が見えた。


「…俺寝て!?」


「うん、気持ち良さそうに寝てたから
起こさなかったんだ。でももうお昼だから」


「折角弾いてくれたのに…悪い。
でも飽きたわけじゃなくて…
落ち着いたっつぅか、安心したっつぅか」


「分かってる。責めてないよ、神宮君のこと」


「…じゃぁまた聴いても良いか?」


「勿論、私の音で良ければ」


俺が…寝てしまうなんて、な。
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