幸せそうな微笑み
「独りにならないと
眠れないんじゃなかったの」


「その筈…。俺が一番驚いている」


そう、俺は独りにならないと眠れない筈だ。


和泉のいる部屋で眠れるなんて、
ありえない。





「聡」


優しい声。


「いいかげん、大切な人を見つけなさいよ」


「あぁ」


そうだ、紗恵はこういう女らしいところもある。





「お前らって名前呼びする関係な訳?」


聡、紗恵と呼び合ったことに驚いたのだろう。


教室に戻ると数人に囲まれた。


「まーな。和泉に手出すなって釘さされた。
ま、誤魔化しといたけど」


「ずっりー。姫が聡に食われちまう」


「体しか興味ない癖に」


「うるせえよ」
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