幸せそうな微笑み

好き

「最近の優羽はピアノ大好きね。
優羽のピアノ聴けるから嬉しいけど…
何かあったの?」


「なんにも」


「そうかしら?
水曜日と金曜日は幸せそうな顔してる」


う、鋭いや。流石お母さん。


「昼休みにピアノをね、聞いてもらってるの」


「男の子でしょ?」


あはは、やっぱりバレてる。


仕方なく私は頷いた。


「やっぱりね。良い人なの?」


「可愛いって言われたの。
女としても人としても魅力を感じる、って」


「良かったじゃない、優羽」
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