流れ星の降る夜に~君とであった公園~
え?おいてけぼり?なんて考えていると、手を振りながら戻ってきた。


「お~い」


「何してきたの?」


「電話」


「誰に?」


「沙羅の親」


「ふ~ん・・・・って、え!?」


「ハハハ!沙羅おもしれー!」


「おもしろいとかはいいんだよ!なんで、電話なんかしたの?」


「あぁ、遅くなる理由とか適当にほらふいてきた」


椋は微笑んだ。


「どんな?」


「不良に襲われてたって」


「ふ~ん」


「なんだよ・・」


「なんかありきたりだね!」


「まぁ、どうだっていいんだよ!早く帰りな!」


「あ、うん。ありがと」


「じゃあ、気をつけて帰れよ」


「うん。ばいばい」


わたしは、椋に手を振って帰って行った。


「あ!沙羅!」


わたしは立ち止って、振り向いた。


「どうしたの?」


「これ、俺のケイ番とメアドね。連絡しろよ!」


「え?なんで?」


「なんでって・・・したくないのか?じゃあ、いいや」


そう言って、わたしの持ってた紙をとろうとした。


「いや!する!絶対する!」


「そっか!」


そう言って、椋はまた微笑んだ。


「じゃあ、急いで帰れよ!」


「あ、うん!ばいばい!」


「うん。ばいばい。家に着いたら連絡しろよ~」


「うん!」


椋は微笑んで手を振ってくれた。わたしはうれしかった。
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