流れ星の降る夜に~君とであった公園~
そして、家に着くと思っていた通りお母さんがきた。


「ただいま」


「沙羅!?大丈夫だった!?不良に襲われたって・・・」


「うん。大丈夫だったよ」


「本当に?」


「うん。だから、心配しないで」


そう言って、笑って見せた。


お母さんはほっとしたのか、ソファーに腰を掛けてため息。


わたしは部屋につくとさっそく椋に連絡した。ゆっくりとしっかり確認しながら電話番号
を押した。


ピロロロ―――。


『はい』


「も、もしもし」


『え~と・・沙羅?』


「うん!」


『ハハハ!』


「いきなりどうしたの?」


『連絡なんてメールでもよかったのに』


「あ・・・」


『そう思わない?』


「お、思うよ!でも、いいじゃん!電話で!」


『ま、いっか!』


椋はそう言って、笑った。


「あはは!うん――」


電話しながらどれくらいたっただろう。


『てか、今何時だよ・・・』


「いま~?・・・・げっ・・・」


『どした?』


「0時まわってた」


『ふ~ん。まだ、0時かぁ』


「まだって・・!わたしお風呂にも入ってないんだよ!?」


『なら、入ってこいよー』


「いいの?」


『いいのって・・そっちから電話してきたんだぞ?』


「あ、そうだった・・じゃぁ、入ってきます。」


『おう!』


「お風呂上がったらまた電話するから!」


『おう!0時なんていつもだから起きてるよ!』


「じゃぁ、行ってきます」



プープー―――。


「早く入んなきゃ!」


それにしても、時間すぎるのはやかったな~。そんなことをぼやきながら、お風呂に入った。
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