流れ星の降る夜に~君とであった公園~
上がったとき時計を見ると1時をまわろうとしていた。


「やばい・・1時間近くお風呂入っちゃった・・・」


そして、部屋に行ってすぐに電話をかけた。


ピロロロ―――。


「でない・・・」


ピロロロ―――。


「やっぱりでない・・どうしたんだろ・・」
 

心配になったが、学校のこともあったから、今は寝ることにした。


朝、わたしが起きるのと同時くらいに電話が鳴った。


「はい・・・」


『沙羅?』


「椋!?さっき?はどうしたの!?」


『それがねー、爆睡してたわ!』


そう言うと、思いっきり笑っていた。


聞いてるこっちも、おなかが痛くなりそうなくらい。


「寝てたの?」


『う、うん・・・ハハハ!腹イテー!』


「そ、そうなんだ・・。あはは!」


わたしもつられた笑った。


「あ・・椋・・相談あるんだけど」


『ん~?なに?』


「わたし・・周りから空気ちゃんって言われてるんだ・・」


『空気ちゃん?なんで、そんなあだ名が?』


「わたし、いつも静かで消極的だから・・・」


『ふ~ん、でも、大丈夫!そのままでいいと思う!』


「え?そのままで?」


『うん!沙羅は沙羅だ!俺がよく知ってる!まぁ、あんま知らないけど』


 椋はそう言って笑った。


わたしはなんだか不安がなくなった。


「そっか!なんか、あ・が・・と」


『え?なんだって?』


「あ・・りが・・と」


『え?聞こえない・・ふ』


椋が笑いをこらえてるのが伝わってきた。


「聞こえたでしょ!もう言わないし」


『ハハハ!どういたしまして』

「んじゃ、学校行くね」

『おう!がんばれよ』

「行ってきます」

最後にそう言って電話を切った。
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