流れ星の降る夜に~君とであった公園~
あれは2年の春のことだ――――。


わたしはあまりの孤独さに耐えられなくなり、自殺を心に決めた時期があった。


そして、桜も散り始めた時、わたしは飛び降りようと屋上に言った。


あの時はみんなわたしを見ていた。


先生はわたしを必死に止めていた。

だけど、先生なんて信じられなかった。

わたしを守ってくれなかった。

守ってやるって言ってくれたのに・・・・。

だから、話なんて聞かず飛び降りようとしたその時


「まって!」


わたしは止まった。そして、後ろを振り向くと、一人の女の子が立っていた。


「飛び降りるのはやめて!」


こんなわたしを必死に止めた。


「あなたになにがわかるの?」


「なにもわからないわよ!あなたの気持ちなんて分かりたくもない!」


「え・・」


「でもね・・もう、あたしの目の前でひとが死ぬのは嫌なの!」


「・・・・」


「あたしは両親がいないわ」


「え・・・」


「あたしの両親はあたしの目の前で殺されたのよ・・・」


「な・・で」


「なに?」


「なんで、そんな事をわたしに言うの?」


「あたしの前で死んでほしくないってわかってもらうためよ!」


「そんなあなたの感情わたしには―――」


「えぇ。あなたには関係ないかもしれない・・・でも、沙羅!」


「え・・・?」


 ドクンッ・・その時心で何かに反応した。


「あなたもお母さんががんばって産んでくれた人なのよ!それに、沙羅という可愛い名前
も!」


ドクンッ・・・また・・
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