流れ星の降る夜に~君とであった公園~
ピロロロ―――。


拓也の携帯が鳴った。


「もっしもーし。こちら拓也―」


『あ、もしもし!拓也君!?』


相手は拓也の友達の良輔の母からだった。


「はい、そうっすけど。ひょっとして、良輔のおばさん?」


「良輔がどうかしたんすか?」


『良輔が・・病院に運ばれたのよ・・・』


「え――・・どうして!?なにがあったんすか!?」


『それを聞くために電話したのよ・・・その様子じゃ、拓也君は関係なさそうね・・。』


「どうしてだ!?なにがあったんだよ!!」


『いいのよ――・・関係のない拓也君を巻き込むわけにはいかないから』


すると、拓也はさっきあった出来事のことを思い出した。


「先輩達と集会・・・」


わたしはいま何が起きてるかなんて全然わからなかった。


「集会?」


わたしがそう聞いた時、拓也はわたしの手をつかみ走りだした。


でも、わたしには、拓也が大変なことを起こそうとしてるんじゃないか、そんな気持ちが頭に宿った


だから、なにも言わずついていった。


「ここだ――」


拓也がそう言った先にあったのは、古くて大きな車庫だった。


「ねぇ、拓也。ここに何があるの?」


わたしは気になりとうとう聞いてみた。


「あ?ここには、良輔をあんな目にあわせたクズ野郎どもがいる」


そう言った、拓也の顔は少し悲しそうだった。

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