流れ星の降る夜に~君とであった公園~
ドンッ!ドンッ!ガラガラガラ―――


拓也は車庫の大きなドアについている鍵を蹴って壊して見せた。そして、中へとはいって行く。


わたしはそのあとを黙ってついていった。


すると、一人の男が拓也の前へとやってきた。


「どこのもんだ?坊主」


「良輔をあんな目にあわせたのは誰だ?」


「いや~無視か――」


「質問に答えろ!!」


 拓也は鬼のような形相で男を睨み叫んだ。


「うっ・・。りょ、良輔なんてしらねぇよ!」


男は拓也にビビったのか、集団のほうへ戻っていった。拓也はその後をついて行くよう
に、集団のほうへとよっていった。


「良輔をあんな目にあわせたのは誰だ・・・・・?」


拓也は、少し勢いのなくなった声で質問した


「何度も言わせるな・・。良輔をあ――」


「俺たちの先輩だ」


「ちょっ・・石塚さん」


「先輩?今どこにいる?」


「今か?今はな・・・・」


 石塚はそう言うと、口元を二ヤッとさせた。


「ここだぁ!」


背後から声がして、拓也の頭へと鉄のパイプが振り下ろされた。
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