シャボン玉 *eternal love*
――気が付いたら
振り返って彼女の体を抱き締めていた。
好きだ 好き 大好き
君は俺の……
初恋なんだから。
もう何もかも忘れて口にしてしまいそうになった瞬間、脳裏の浮かんだ花ちゃんの言葉。
『私と愛斗くんが付き合うのも傷つくけど、これは気持ちの問題だから仕方ないから諦めはつくでしょ?
だけど嫌がらせは精神的に参るじゃない? 私の一言で不登校になるかもよ?』
――……
なんで……俺達は……
「愛斗くん……?」
お互いに好きなのに
「あい……」
伝えられないんだよ。
俺は突然、抱き締められて驚いている彼女が顔をあげた時に……
自然と唇を重ねた。