シャボン玉 *eternal love*
(12)笑顔
「律儀! 本当に迎えに来てくれたんだ?」
翌朝。メールで朝、花ちゃんが降りるバス停まで迎えに来るように言われて待っていた。
「きちんと心ちゃんには伝えた。だから嫌がらせは止めて誰の仕業だったかも言うなよ?」
「ぷっ……愛斗くんってそんな言葉遣いだったんだ? そんなに心が大事?」
不敵な笑みを浮かべて花ちゃんは嬉しそうだった。その姿は俺をより一層腹立たしく思わせた。
「心が好きな奴は私は嫌いなんだよね。ちょうど良かった。心も愛斗くんも苦しめられて」
そう言ってさっさと前を歩いて行く。わけ分かんねー。