シャボン玉 *eternal love*
「遅い!」
歩いて戻ると、玄関前では美姫ちゃんが仁王立ちして待っていた。
「別々に帰ってきたら怪しまれるでしょ?」
「ごめん。アイス買ってきた。顔……大丈夫?」
殴られた頬を気にしていると美姫ちゃんはケロリとした顔。
「全然平気。倍返しにして強めに殴ってやったし! ていうか心のこと、今まで以上に気を付けて見てあげていてね」
「もちろん。美姫ちゃんこそ……気を付けて」
無性に気になった。花ちゃんは美姫ちゃんにも何かしでかしそうで……
「私は大丈夫。ねぇ、愛斗……まだあの女と付き合ってるフリするの?」