シャボン玉 *eternal love*
「愛斗がちんたら歩くから溶けちゃったよ!」
「え? 俺!?」
彼女は今あったやりとりを感じさせないように、普通に接してくれたけど陽は顔に出やすい。
「……俺、友達の家に行ってくる」
不機嫌な顔のまま部屋を出て行こうとする陽を俺は追い掛けた。
「陽。1分だけ。二人で話せない?」
「は? 何だよ?」
階段を降りてリビングのソファーに腰掛けて口を開いた。
「花ちゃんの言葉は信用するな。それから美姫ちゃんにもしかしたら危害が加えられるかもしれない」
「は? まさかさっきの話聞いてたのかよ?」
「たまたまだよ。美姫ちゃんは強く見えても女の子だから……一年のクラスまでは俺も目が届かないから頼むよ」