シャボン玉 *eternal love*



「……雨だ」



さっきまで快晴だった空は、俺達二人の心情を現すかのように暗くなって



ポツポツと涙のような雨が降りだした。




「美姫達、大丈夫かな? 雨宿りしてるかな?」


「通り雨だから大丈夫だよ」



――そう。通り雨。


すぐにやむよ。君の涙も……今はまだ出口が分からない真っ暗な迷路にはまってしまっているけど……



必ずまた、陽の光を照らしてみせるから。




それまで新しい恋なんかしないで……?




俺のこと……もう少し想い続けて……?




「二人が帰ってくるまでサッカーゲームしようか? 陽に特訓されて私うまいよ?」




涙を拭いてまた普通に接して笑いかけてくれる彼女に救われた。




やっぱり好きだよ。
大好きだよ……






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