シャボン玉 *eternal love*
(16)BOXの中
翌朝、花ちゃんの降りるバス停で待っている俺。これはもう日課になっていた。
一台のバスが目の前に着くと花ちゃんはにこやかな笑顔で降りてきた。
「おはよ」
「……うん」
昨日の美姫ちゃんとのやりとりでイライラしていると思っていたけど、表情は穏やかに見えた。
だけどすぐにその表情は不適な笑みに変わる。
「愛斗くんこれ目立つかな?」
「え?」
花ちゃんは襟をめくって首筋を見せてくる。
真っ赤に染まったキスマーク。
「昨日私と愛斗くんはエッチしたって心に言うから。話は出ないと思うけど一応頭の中に入れておいて」