シャボン玉 *eternal love*



「何もしなくても心の周りにはいつも人がいた……将来へのプレッシャーもなくて、家庭からも友達からも愛されて……ムカつくから傷つけてやりたいんだよ」



……ああ。美姫ちゃんの言っていた通り、花ちゃんは愛されてないと思い込んでいる自分を



みんなから愛されている彼女と比べて歪んだ感情が生まれてしまったんだ。



「……そのキスマーク。輝につけてもらったの?」


「うん。抱いてもいいよって言ったのにしないし。私のことを好きって言うわりには情けない男だよね?」



「それが愛だと思うけど? 少なくとも……輝は花ちゃんのことを一番に考えてるよ」






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