シャボン玉 *eternal love*
「昨日一緒にいたって何で朝に言わないわけ? 話が合わなくなるじゃない!」
「ど忘れ? 本気で忘れてた」
「心にバラしてもいいの?」
「バラして俺と心ちゃんが付き合ったら、自分は悲劇のヒロインを演じるって?」
もう読めてるんだ。
もう……
「辛い境遇なんて自分だけじゃないんだ。今はもう少しだけ偽りの恋人を演じるよ。だけど次、俺の周りの友達に手を出したら許さないから」
それだけ言って俺も一年の棟に向かった。どう考えてもこちらが優位には立てない。
だからまだ偽りの恋人は演じるとは言ったけど……
俺自身……どうしていいか分からなくて
答えが出なくて
心の中はモヤモヤしていた。