シャボン玉 *eternal love*



彼女は美姫ちゃんの涙をハンカチで拭いてあげて口を開いた。



「絡まれたってナンパ? いつもならシカトするのになんで?」


「今回のはしつこくて。キレて『失せろ屑』って言ったら路地裏に引き込まれそうになって……」


「それで陽が助けたの? 中学生になってからは一緒に登校しなくなったのに今日は一緒だったの?」


「愛斗が美姫に危害を加えられるかもしれないって言うから……後ろからついて歩いてたらマジで絡まれてるからびびったよ」



げっ!陽のバカ!
事情の知らない陽は正直に経緯を説明すると、彼女は無表情で椅子から立ち上がった。





「愛斗くん……ちょっといい?」







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