シャボン玉 *eternal love*
「……どこまでいい子なの? 心も愛斗くんも……ムカつく」
そう言って苛立ちながら俺のもとから立ち去った。
そんな花ちゃんの後ろ姿を見つめて大きくため息をついて空を見上げた。
「……やまない雨はないけど……あった……か」
ただの通り雨だと思っていたのに……いつか太陽の光りが輝ると思っていたのに……
気がついたらツーっと頬に涙が伝っていた。
彼女ならきっと……すぐにいい奴が見つかる。陽だって今は恋愛対象に見えなくてもあんなに真剣に想い続けてるんだ。気持ちは俺から陽に移るかもしれない。
もう……新しい恋をしないでなんて言わないよ。
ただ……幸せになって
綺麗事かもしれないけど
本気でそう思った。