シャボン玉 *eternal love*



母親は少し考え込んでから俺と輝を家の中に招き入れた。



「……親友の心ちゃんが来ても会おうとしないから。彼氏のあなたなら花も鍵を開けてくれるかも」



鍵……?



階段を昇りながら眉を寄せる俺。



「風邪じゃないんですか?」


「……ええ。部屋に閉じこもったまま出てこないの。私の留守にシャワーを浴びたり、冷蔵庫の中身を持って部屋に入ってるみたいなんだけど」



完全にひきこもり?
社会との関係を完全に切ったってこと?



何で今さら……






< 191 / 269 >

この作品をシェア

pagetop