シャボン玉 *eternal love*



逃げるように前を歩く彼女を追い掛けて隣を歩いた。



「まだ俺のこと避けてるの?」


「……ママと何の話したの? なんで急に私に話し掛けてくるの?」


「内緒。だからさ、灯籠祭り来てよ」


「だからその日は……」



次の瞬間……俺の視界からいきなり彼女が消えた。



「心に近づくなぁ! 心は夏休みに俺とだけ遊ぶんだから!」



どこから現れたのか陽が彼女の腕をひいて、守るように彼女の前に立ち睨み付けてくる。ちっちゃいから迫力ないけど。





< 209 / 269 >

この作品をシェア

pagetop