シャボン玉 *eternal love*



結局、花ちゃんは保健室登校を続けたまま夏休みに入った。



「暑いね」


「うん」



美姫ちゃんに呼び出されて真昼のギラギラとした太陽の下、公園の木陰のベンチに腰掛けた。



「陽……本気で心にもう一度告白するみたいだよ」


「知ってる」


「愛斗はいいの?」


「よくないよ。俺も……ちゃんと伝えるよ。来てくれたらだけど」




美姫ちゃんにもう自分の気持ちには偽らないことを話すと、安堵のため息をついて空を仰いだ。





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