シャボン玉 *eternal love*
夕方にやって来たよりも暗くなっていたから、灯籠の灯は一段と輝いていた。
やっと素直に自分の気持ちを伝えられると思ったのに……
俺ってやっぱり最後までタイミング悪かった。
一人、大木の根元に座り込んで灯籠の灯を見ていると、ふわりと目の前を浮かんでいるシャボン玉が目に入った。
出店か何か?子供が遊んでる?
だけど俺の座っている場所から出店は大分離れている。近くに子供なんていない。
まさか……
そんなわけないけど……立ち上がってシャボン玉が飛んでくる居場所を追った。