シャボン玉 *eternal love*
「両親はなんて言ってた?」
『やっぱり子供を心配しない親なんていないよ。厳格な父親だって聞いていたけど、かなり動揺して心配してた。病院に連れて行くって』
「そっか。家のほうは少しずつだけどいい方向に向かってるな」
『うん。あとは――……』
俺も輝も同じことを考えていたけど口には出さなかった。
今は花ちゃんが落ち着くまでは待つしかない。今の状態で彼女と会わせてもきっとまた取り乱すと思ったから。
将来のプレッシャーから解放されて、きちんと両親と向き合って精神が安定した時は、連絡してもらうように輝にお願いした。