シャボン玉 *eternal love*



「本当にありがとう……学校……毎日来たくなくて辛かったから……」



笑顔の中に隠された涙。俺はあんなに彼女を見ていたのに、気付けなかったなんてバカだ。



「陽も美姫も、みんな私のために一生懸命考えてくれて嬉しい」


「うん。いい幼なじみだね」


「愛斗くんもだよ。いくら嫌がらせをされない為とはいえ、やっぱり男子に嫌な態度をとるのは苦痛で仕方なかったから。背中を押してくれてありがとう」



なんて純粋な子なんだろうと思ってしまった。本当に全ての人に感謝していて……



彼女の言葉を聞いていると自分も誰かに優しくなろうって思ってしまう。



「帰ろうか。送るよ」


「え?」


「俺は心ちゃんの彼氏だから」



椅子から立ち上がってにっこり笑うと、彼女もふわりと柔らかな笑顔を見せてくれた。





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